smokers vol.11「虚言癖倶楽部」
虚言癖倶楽部へようこそ
こんにちは。ひょっとして「虚言癖倶楽部」に興味がありますか?
少しだけ私の話をさせてください。
私は、よくないことだと自分でもわかっているのに、どうしても嘘をつくことがやめられません。始めはささいな知ったかぶりでした。しかし、同僚たちは私のことを疑いもせず、「なるほど」「すごいね」と感心したのです。その快感が忘れられず、少しずつ小さな嘘をついていきました。慎重に。頭の中でシミュレーションを重ねて。誰も私の嘘に気づきませんでした。それどころか、社内では決して嘘をついたりしない信頼できる人という評価を得ていました。私はもう止まりませんでした。半年ほど経つ頃には、何も考えずに嘘をつき、本当なのか嘘なのか自分でもよくわからない状態になっていました。やがて数少ない親しい友人たちは、私から離れていきました。彼らには私の言動が不自然であるとわかっていたのでしょう。なんで、そんな嘘をついてしまったのか。恥ずかしくなったりします。私は狂ってしまったんじゃないか。それでも私は嘘をやめられませんでした。そんな時に、この虚言癖倶楽部の存在を知りました。ここでみなさんと話をして、自分の行いを話すことで、客観的に自分を見られるようになりました。少しずつ、虚言癖も改善されている気がしています。小さな嘘をついてしまうあなた。あなたも「虚言癖倶楽部」に来ませんか?
……すいません。実は、私もこれから初めて「虚言癖倶楽部」に参加するんです。また嘘をついてしまいました。もう嫌だ。こんな自分を変えたいんです。あなたもそうなんですよね? これから私と一緒に行きませんか?
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
6月のsmokersの公演用に書いてみた文章ですが、使用することもなさそうなので。
何年ぶりか! というブログの投稿がこんなことでどうにもあれですが。