
こんにちは台本書いている人です。
これは現在進行形で解釈してください。
今台本書き中の人ですよ、ワタシ。
カリカリ。
ええそうです。ワタシ台本は手書きの人ですことよ。
まっさらなコクヨの原稿用紙に、
モンブランの万年筆で書いております。
指のペンダコもだいぶ大きく成長しました。
カリカリ。
嘘さ。
おいらの原稿用紙はジャストシステムの一太郎さ。
東プレっちゅうとこの高級キーボードが筆記用具なのさ。
このキーボードだけは宝物。高くたって関係ありません。
おっと。ついついウンチクを語りそうになったので削除。
キーボードについてはまた今度たっぷりと。
脱線はやめて本来の書きたかったことを書いておきましょう。
今回もコメディを書いています。
そこでそのことについて書こうと思っていたのです。
自分がどういうものを書く人間なのか
その事実を書く本人はよく知りません。
恋人とつきあうように、ちょっとずつ探り合う日々です。
そうやって自己分析と、変化・成長のいたちごっこを続けているのです。
好きな物語のパターンに「ダラダラしたもの」というのがあります。
ダラダラといっても、本当にダラダラやっているわけではなくて。
人々の人物を一番に、話の展開を二の次にしている種類のお話です。
解散してしまいましたがカクスコとかのお芝居がこんな感じですよね。
極端に言えばラッパ屋とかナミギンもこっちだと思います。
スタンダードなシチュエーションコメディというのはこの逆で、
展開でばたばたとスピーディに話は進みます。笑いっぱなしです。
言うまでもなく三谷幸喜氏の黄金パターンです。
彼は違うのも書きますけど。
もちろんこっちも大好きです。
前回の公演でもそうでしたが、
展開先行で持って行くお話というのがどうも苦手のようです。
どうしてもみんなでわーいとやってしまうのですね。
意味不明な説明でごめんなさい。
人物が生き生きとしゃべっているだけで、楽しいんですよね。
この事実に実はさっき気づきました。
自分で自分を大発見しました。なんだ、そうだったのか!
感動したのでこんなことを書いているのです。
実はこの「苦手な自分」というのにかなりへこんでいました。
実はsmokers以前は展開重視のお芝居を書いてました。
コメディでもヒューマンドラマでもないですけど。
だからなおさら混乱しました。自分を見失いましたよ。
「俺は展開の魔術師じゃなかったのか!」…それは言い過ぎですけど。
微妙に不思議なストーリー展開をしたりするし。
でもま、自分は自分かなと考えることにしました。
これを個性と考えるほど短絡的ではありません。
だけど、ちょっとずつ力をつけていけば
「自分だけのもの」になるかもしれません。
大好きなニール・サイモンは
「人物がすべてだ」と言っていました。
人物設定はちゃんと作る。そしてただ書く。だそうです。
先のことは考えない。結末がどうなるかなんてわからない。
話は登場人物が勝手に転がしていくって寸法です。
ちくしょう。かっこいいじゃねえか。
とにかく今はそんな自分と一緒にお話を作っているのが楽しい。
役者さんたちは早々と生き生きしています。
ちょっと幸せになります。
とても素敵な舞台になりそうです。
まだちょっと先のことですけど、楽しみにしててください。